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破れる壁 後編

破れる壁 後編 

女&男×男

『志保』女・21歳
『モモ』男・29歳
    ?

興味を持った方は続きから

「あ゛~~~♥」
 野太くも上擦った鼻声が部屋中に轟いている。雌化した男のよがり声だ。
 目の前に置かれた姿見に自らを晒しながらモモは犯され喘いでいた。
「あ゛ひっ、あ゛っ、あ゛~~~♥」
 掌は固く握り締められ、真っ白なシーツに皺が寄る。だが最早、何一つそれ以外の抵抗も出来ず、犯されるがままその身を捩るだけ。
 今まで受け入れてきたどんなディルドよりも太く長い。そして何より火傷しそうなほど熱を帯びた生のペニスが括約筋を押し広げた途端、その感覚に治まっていた疼きは起き出し満たされる。みちみちと輪ゴムのように伸ばされ、そのままを維持し擦られ捲りあげられると、熱さと快感が入り混じり一瞬にして脳までを焼き切っていく。
「どう?モモちゃん。初めて味わった生チンポの感想は?」
「んお゛ぉ゛♥あ゛づぃっ…ふどぃぃ……♥」
「あはははは。ね、凄いでしょ~。さっきから雌イキしまくりだね♪」
 モモの醜態を眺めながら上がる志保の笑い声。だがそれに耳を傾ける暇がモモには与えられなかった。目に涙を浮かべ、大きく口を開けたまま必死に酸素を肺へ送るのが精一杯。体内を貫かれ圧迫された感触、そして止まらぬ絶頂感で呼吸すらままならず荒く肩を震わせている。
 感触を確かめさせるかのように…ゆっくり動かされるペニス。ずぶずぶとめり込む度、そしてそれを引き抜かれる度にアナルから止めどなく激しい快感が湧き上がり、生成される脳内麻薬で浸された。全身がガクガク痙攣し、そのまま無理矢理酔わされていく。既に背中はびっしり大粒の汗が浮かび、捩られる逞しい筈の筋肉質な肉体を艶めかしく彩り始めていた。
「んぁ゛、らめぇ…うごかさないでぇ♥あ゛、あ゛、イグぅぅ~~~♥」
 上げた泣き声は誰にも聞き入れられず、すぐさま喘ぎに変わってしまう。余りの気持ち良さに、モモは直接脳へペニスを突き立てられているかのようにすら感じ、本来なら一生涯味わうことの無かった快感に漬けられ果てた。何か考えようにも、強制的に浴びせられる快感の波で押し流され、半勃ちになったペニスの先から精液を垂れ流すだけ。
 上半身を支えていた筈の腕が脱力から折れ上半身がベッド上へ崩れ落ちると、もう立て直すことも出来ぬまま身体を震わせるだけになり、泣き汚れ快感に歪む顔をシーツへ押し付けて、ただただ甘えたような上擦った泣き声を上げた。
「んぉぉ…おじりひろがるぅぅ♥」
「大丈夫だってモモちゃん。アダムの入るようちゃんと拡げといたし、痛くも無い筈だよ♪」
 志保の言葉通り。確かに括約筋が限界まで引き伸ばされてはいるが、そこから産まれるのは狂おしいほどの快感のみで一切の痛みは無かった。純粋な快楽。それ一点のみがモモの身体と心をじりじりと押し潰していくのだ。
「あ゛ひっ、んっ…んぁ、ぁ、あ゛~~♥」
 抑えることすら出来ない喘ぎ。女のように上擦り甘えた自分の気色悪いオカマ声が耳から入ってくるも、それが今や快感と混ざり合い更に脳を昂らせる。本来なら嫌悪を帯びるもの全てが、貫かれた内側の部分から全身へと染み渡る快楽に呑まれ溺れてしまった。
 それから逃れるようにシーツへ顔を埋めてみたものの、
「ちゃんと鏡見なきゃ駄目だよ~」
「んぎっ⁉」
 志保の一声で背後からアダムに髪を鷲掴みにされ無理矢理引き上げられてしまう。
 涙と脳内麻薬が溢れぼやけた視界の先には、頬を高揚させ快感に芯から焼かれつつも辛うじて男としての自我を繋ぎ止めようとする惨めな男の顔が浮かんでいた。本来なら鋭かった筈の眼差しは色で垂れ下がり目尻に涙を溜め、半開きになった唇からは体内で弾ける自身以外の男の感触に圧されるまま涎を垂らす。
 あと一歩過ぎてしまえば快楽の波に呑み込まれてしまうほど蕩けた雌の表情。
 ――そして、その一歩は至極簡単に訪れてきた。
「じゃ、モモちゃんのお尻もそろそろ準備できたようだし…アダム、本当のセックスを教えてあげよう♪」
「んひっ⁉だ、だめ――んぁ?な、なんで…か、身体が――」
 志保の言葉の意図を察しモモは否定の声を上げながら体を捻り逃れようとするも……身体はその命令を受け取ろうとはしなかった。ぶるぶると震え竦んで動かない。いや、むしろ待ち侘び期待で震えているようにすら見受けられる。
「あ、あぁ…だめ…いやぁ……あっ、あぁ…♥」
 背筋がゾワゾワと騒めき、見開かれた目の端から溜めた涙が零れる。自分の身体に裏切られたモモはアダムがゆっくり腰を引く姿を、アナルから強制的に送られてくる排泄感に打ち震えながら眺めることしかできない。
 そればかりか堅く太いそれが肛門の襞を捲りあげ体外へ抜け出ていく感覚に何処か切なさすら覚え、
「あぁ…ぁ…ふぁ……」
 思わず熱の籠った吐息を漏らしてしまう。
 そんなモモの仕草を合図変わりに、頃合いだろうと志保は笑いながら手を勢いよく掲げるた――
「ゴー!」
「だ――」
『ずぱぁんっっ!』
「――っあ゛~~~~~っっ♥」
『どぷっ』
「ん゛ぁ゛ぁ…ぁぁ……♥」
『ずぼっ、ずぶっ、ずぼぼっ――』
「あ゛っ、あ゛っ、゛あっっ♥」
 鏡に映された表情が強張り震える。強烈過ぎた快感で全身が硬直してしまうのだ。
 パンパンと肌の重なり合う音と共に激しい腰使いが始まった瞬間、最早モモは何の抵抗もすることができず只管にヨガリ声を上げ絶頂した。激しく出入りする極太のペニスで限界まで延ばされた括約筋が捲れ上がる度、前立腺を抉られ続ける度に、アダムの物と比較すればみすぼらしく見えてしまうほど中途半端な勃起しか出来ない自らのペニスから白濁した液体を零れ流し。
 だがアダムの腰は止まることなく責め立て続け、モモは閉じられぬ口から嬌声と共に涎を垂れ落としシーツに染みを拡げるしかできない。
 そしてそんな――大柄の黒人男性にバックから犯され喘ぎ狂う己の姿を否が応にも見せ続けられた。鏡の中の自分は、髪を鷲掴みにされている痛みよりも、バックから激しく犯される快感だけをその顔に浮かべながらヨガってアヘ顔を晒す。何度も何度も打ち付けられる腰の動きに合わせ痙攣し、その都度どぷどぷと半勃ちペニスからトコロテン射精を繰り返して。
『ぱんぱんぱんっ』
「んあ゛っ♥あ゛っ゛あっ、い゛ぐい゛ぐぅっ♥」
 もう何も考えられない。ただただ喘ぐ。
 筋骨隆々のマッチョな男が何度も何度も自分に対し腰を振って音を鳴らすさま……本来なら吐き気と嫌悪感を催すべき姿すら、あまりの気持ち良さに愛おしく見え、むしろ胸が高鳴った。
 気付けばモモは自ら尻を高く突き出し、少しでも男のペニスを根元まで受け入れようとしているのだが、痺れた脳はその行為にすら昂りを覚えてしまう。
 男としての意志に反し、身も心もそれを――男に犯されるがままを望むのだ。
「ほらほらモモちゃん、また言葉忘れてる。そんなんじゃ、アダムも抜いちゃうよ~?」
「んひっ⁉ぬいちゃだめぇ~♥」
 志保が口にした本来なら望むべく筈のことにすら、もう思わず首を振るくらいに。
 ――これを抜くなんて考えたくないと。
「あひぃ~♥いぐっ♥おぢんぼでげづま〇ごずっどいっでるのぉ゛♥あ゛~~♥」
 自然と口から言葉が涎と一緒に漏れ求めた。自分が何を言っているかすら理解出来ずヨガリ、尻を振って雌イキの快感に溺れるモモ。脳は思考を停止し、太いペニスが尻穴を限界まで捲りあげ、その逞しいモノでごりごりと前立腺を抉る感覚にだけ全ての神経を集中させることに没頭する。
「あはは、生ちんぽ凄いでしょ?」
「んお゛ぉ♥なまぢんぼしゅごぃぃぃ♥」
「あ~あ、モモちゃんもうちんぽにメロメロだねぇ♪」
「あ゛はぁ♥まだいぐっ、おぢんぼでめずいぎどまらない゛のぉ♥」
 志保の問いを逆らうことなく認め、赤く高揚した顔を快楽で歪めるモモ。
「んごっ、ぎもぢいぃ♥おどごぢんぼぎもぢいぃ♥」
「そうそう。もうモモちゃんは男ちんぽ大好きな淫乱ケツマ〇コマゾだから。これからは喜んでお尻振ってちんぽで犯して貰わないと♪」
「あ゛ぁ゛ぁ、まだいっでるぅ♥あ゛ひぃ゛~~~♥」
「何時でも何処でも誰にでも、ちんぽ出されたら咥え込む全自動オナホだよ♪」
「あ゛、あ゛、あ゛、あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ~~♥♥♥」
 ―――どれだけイっても、志保の楽しそうな笑い声とアダムの腰が止まることは無かった。
 志保の言葉通り、モモがどれだけ絶頂しようともアダムが射精するまではオナホの様に穴を使用され続けるしかない。
 本物のペニスが尻穴を犯す度にイク感覚が脳髄まで刻み込まされ、止まらぬ絶頂が全ての行為を快感に挿げ替える。バックで犯された後は正常位で犯され、遂には喜んでアダムの唇を吸うまでにイカされた。野太い舌が口内を舐めまわす度、アダムの腰に巻き付けた足を離すまいと思わず締め付けてしまうまで。
 遂には逆駅弁スタイルで結合部を鏡越しに見せつけられても、男にペニスで犯されているという事実で勝手に脳が喜びイってしまった。
「あ゛♥あ゛♥あ゛♥-あ゛♥」
 軽々と抱え上げられ、下から突き上げられる腰使いと自らの自重で落ちながら根元まで咥え込む感覚が重なり更なる味を覚えてしまうと、振動に合わせ蕩け虚ろとなった顔から形にならない喘ぎ声が漏れるだけ。もう首は座っておらず、ガクガクと動きに合わせ力なく揺れ動いた。抱えられた足の爪先が何度も何度もギュっと丸まり、只管感じイキ続けていることを、既に出るものすら無くなり首の動きに合わせ揺れているだけとなったペニスの変わりに見る者へ教えてくる。
「あはは、射精しきって空イキしまくってる。これ続けちゃうと前立腺が馬鹿になって射精するときもうずっとドピュって出せず垂れ流すだけになっちゃうんだよね♪」
 そう説明する志保の顔は心底楽し気だ。
「ま、いいか~。もうモモちゃんは人におちんぽ入れてドピュって射精する必要無いもんね。これからはドピュってして貰うばっかりだから♪」
 視線の定まらぬモモのアヘ顔を堪能しにっこり微笑むとアダムに合図を送った。
「ふふ、そろそろ中出しの時間かな。ちゃんと初めての中出し見ておくんだよ~?」
「ずぼっ、ずぼっ、ずぼっっ――」
 志保の命を受け、アダムの跳ね上げる腰の動きが一段と加速する。
「んはぁ゛♥あ゛♥あ゛♥んあ゛♥♥-あ゛ぁっ、あ゛~~~っ♥♥♥」
 上下に強く跳ねるほどに揺さぶられ、呼応するようモモの喘ぎ声も跳ね上がっていく。震え半ば唸るような、でも妙に鼻に掛かった野太いオカマ声でよがり狂うも、構わずアダムはモモを抱えオナホの如く自分勝手に犯し続けていき―――
『どぶゅっ!』
「ん゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ♥」
『どぶぅっっ、どぷっ、どぷっ』
「はぁ゛ん゛んっ♥んぁぁぁ♥♥」
 遂にアダムがモモの中に出した瞬間、腸内を逆流してくる精液の波に合わせ一際太く高い喘ぎ声が部屋中に響き渡った。
 脈打つアダムのペニスに合わせモモが痙攣する。初めて受ける男の精液に内側から身体を焼かれながら絶頂したのだ。注がれたものは直腸を通り抜け更に奥まで充満していく。しかもアダムの射精はまだ続いていて、どくどくと精液が送り込まれるままにモモは感じイキ続けてしまう。
 止まらぬ絶頂の中、腸内へ吐き出された熱い塊はモモの身も心も熱しドロドロに溶かすと新たな刻印を刻み込むのだ。
 男に中で射精される喜び――朦朧とした意識のまま男に中で射精される快感。
 雌としての本能を浴びせられたモモは、本来なら持ち得ることのない体内を満たされる快感に酔いしれ、
「んはぁ♥…あぁ…ぁ―――」
 淫蕩そうな眼差しの奥に、満たされた雌の灯を朧げに浮かび上がらせ身悶えながら意識を失う。だが意識を失った後でも未だ注がれ続ける快感に責められ、何度も何度も痙攣しながら喘ぎ続けていった―――。

「んぁ…あぐっ⁉」
「あら、おはようモモちゃん。よく眠れたかな?」
「うぅ…ぁぁ……」
 意識を失ったものの、差して時間も流れないうちにモモは目を覚ました。降り掛かる声の先、ベッド上で丸まり横たわった自分を見下ろす志保とアダムの姿を見止めるも、それに構う余裕なく苦しそうに表情を歪め自らのお腹を押さえている。この腹部からの鈍痛が目を覚ます要因だった。それは何度も見知った痛みだ。この短期間のうちに。
「あは、せっかくの初中出しだったのに気絶しちゃうんだもん。そんなに気持ち良かったのかな?」
「……ぐぅ」
「でもせっかくだから中出し後の感覚も覚えて欲しくてお尻に栓してあげたんだよ♪」
「……んぁ⁉」
 その一言で、鈍痛に占拠されていた意識が初めてアナルの違和感に気付く。志保の言葉通り、モモの尻穴はプラグで栓をされている状態だった。
「あぅ♥」
 意識した瞬間、咄嗟に括約筋を締めてしまい、より実感を覚えると同時に流れ込んだ甘い感覚に思わずモモは声を漏らす。何度も抉られた尻穴が再び、そのときの刺激を求めるように収縮し、だが差し込まれたプラグによって拒まれる。背筋をゾクゾクとした疼きが掛けあがり、脳内に充満していた鈍痛と混ざり合うと、呼び起された記憶で身体が震えた。
「ふふ、気持ち良かったね~初めての生チンポ。いっぱい中にも射精して貰えたし――」
「ぅ…ぁぁ…」
 ぶわっと中から何かが弾けた。飛んだ意識の中で行われた行為の記憶と共に。顔が一瞬で熱を帯び全身までホテルと汗が吹き出してきた。
 モモは内側から膨れ上がるものの中に痛み以外のものが混じって居ることを自覚してしまう。自分は男に犯され気持ち良くなってしまったのだと。
 くらくらと意識が惑う。だがそれ以上に迫る鈍痛と疼きが、モモにはもう頭を冷やし気持ちの整理をつける時間が無いことを伝えてきた。
「――お陰でまた凄く気持ち良くなれるよ♪」
 嘲笑う志保。これから起こる事を知っているのだ。それはモモ自身も見覚えがあった。腹部を内側から圧迫し巡るこの鈍い痛み。何度と仕込まれ擦りこまれた感覚。痛いのに何処か期待で胸が高鳴っていく。
 自らの変貌に理性が追い付かず、自ずと涙が流れ落ちシーツに染みを作る。だが、染みはこれだけに留まらなかった。
「じゃ、初めての中出し最後まで味わおうね」
「うぁ…やめ――」
「逆らっても良いけど…抵抗したら今日はもうそれ二度と抜かないよ?」
「っ⁉」
 瞬間、身体が強張り動きを止める。度を越したあの苦痛を知っているから。そしてその怯みから見せた僅かな隙を、志保たちが見逃す筈は無かった。
「さ、たっぷり入れて貰えた精液の感覚を楽しもう♪」
『ぐぽんっ』
「んひぃ♥」
 アダムが徐にプラグを引き抜くと、捲れ上がった括約筋の甘い感覚にモモは嬉しそうな呻きを漏らす。でも、まだそれは始まったばかり。
「んぁ、いやぁ――」
 上げた悲鳴は一瞬で止まる。太いペニスで何度と蹂躙され、赤く腫れ拡げられた尻穴が窄みを取り戻すその前に――
『ぶぴゅ』
「んお゛ぉ――」
『ぶぴゅりゅぴゅるぅ』
「お゛ほぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉ♥」
 止めどなく注がれた大量の精液が肛門をなぞる様にして一気に噴出しだす。既に何度と浣腸の快感を教え込まれてしまったモモの肉体は、お湯とは違い粘つく精液の感触に喜び震え悲鳴を上げる。気付けば丸まっていた背中を反らし、幾度と甘いよがり声を喚きながらモモは精液浣腸の快感に身を痙攣させ、果て切った筈の身体で再び昇り始めてしまった――。
「あはは、出た出た。たくさん精液お漏らししながらイっちゃったね~モモちゃん」
「んはぁ…ぁ…んぁ♥」
 内臓すら全て絞り出されるような快感で陶酔しきり、全てを吐き出してしまったモモは志保の言葉も遠く感じられた。荒い息遣いの中、まだ残る快感の余韻に包まれ、のぼせたように体中を火照らすだけ。何か考えようにも頭がもう巡らない。男の精液を受け入れ絶頂したばかりか、その精液を排出しながら絶頂してしまったというのに快感に五感全てを支配されて。
 ――だがそんなモモですら、流石に次の言葉は聞き逃さなかった。
「ふぅ、じゃあもうモモちゃんはアナルから精液噴き出してイケる立派な雌になったことだし、あたし直々の調教は必要ないね~」
 それは終わりを告げる声。
 全てやり遂げたと言わんばかりに志保は大きく伸びをすると、意外なことにそのままあっさり部屋を出ようとするのだ。もうモモの方を見ることすらせず。
「モモちゃんだけに構ってられないし、そろそろ他のお仕事もしないとね~♪」
 首をこきこきと鳴らし、背中を見せたまま入口の方へと歩み出した幼い女帝。
「…はふぅ…んっ♥」
『ごぽっ』
 その後ろ姿を眺めながら大きく息を吐き、その拍子で残滓が尻穴から洩れまた軽くイってしまうものの、それでもモモは快楽に淀んだ脳の片隅に光を灯す。
 ――逃げられるっ!!
 もう手足は拘束されていないし、この女はする気も無いみたいだ。このまま部屋を出ていくだろう。なら、あとはこの怪力男さえ何とか上手くやり過ごせれば……。
 例え今すぐと行かずとも、この男は頭が良さそうとは到底思えないし逃げるチャンスが生まれる筈。このまま完全に気が狂わされる前に――
 快楽に塗れ虚ろとなりかけていた男の瞳に力強い光が宿り始めていた。
「…ふぅ…ぁぅ……」
 手足を握り四肢の感触を確かめる。イキ疲れ未だ快感の余韻で震えてはいるが、使い物にならない訳では無い。むしろ微かな希望が霞塗れた思考の霧さえ晴らしていく。
 きっと……いや、絶対に逃げる…そしていつかあの糞女をぶっ飛ばす――
 晴天の如く澄み渡った脳裏にその言葉が浮かび掛け、そして別の物音がそれに覆い被さった。
『ごんごんっ』
 それは荒々しいノックの音。同時に志保の声が後を追う。
「いいよ~入って来て~♪」
 次の瞬間、勢い良く開け放たれた扉の音と共に、複数の重い足音が部屋を蹂躙し、
「…んひっ⁉」
 あっという間にモモが横たわるベッド周りまで占拠してしまった。アダムに勝るとも劣らない屈強な黒人三人が取り囲んでいたのだ。
「うぁ……」
 男の数は一人から四人へ。
 多勢に無勢。さっき取り戻した筈の威勢が肉体と共に竦んだ瞬間、何とも明るく弾む志保の声が廊下に面した扉の方から聞こえてくる。
「サムソンとボブとガイムだよ、モモちゃん。あたしは出掛けるけど、次にあたしが戻って来るまでその子たちにたっぷり可愛がって貰っててね~♪」
 それは脱獄を目の前にした囚人への死刑宣告。ガラガラと甘い希望が打ち砕かれ音を立てながら崩れ去る。
「――ひっ、いや…た、たすけ」
 太くごつい男たちの手が伸びると堪らずモモは悲鳴を漏らした。そのまま何とか這うように力入らぬ四肢を動かしベッド上を逃げ惑うも……足首が掴まれると同時に軽々そう軽くもない身体を引き摺られ、一瞬にしてベッドに上がった男たちの中心へ放り込まれてしまう。
 自身より遥かに強く大きな男たちが、ギラついた視線を自分に注ぐ。交わされる言葉は何一つ理解出来なかった。
 余りの恐怖と絶望で涙と鼻水に塗れ歪んだ顔。震えつつも縋るような叫び声を張り上げ少女のように懇願する。それは誰に向けたものでもなく、純粋な神への祈り。
「た、たすけてくr―――」
『がちゃん』
 そんな哀れな男の願いを外部に漏らすことなく、重い鉄の扉は無慈悲にも室内へ閉じ込め終えるのだった―――。

「ふぁぁ…眠い……。最近忙しいからなぁ。でも、いい加減様子見ないとね」
 ふしだらに大きく広がった口を隠すことなく欠伸を漏らし、志保はあの日から約一ヶ月ぶりに目の前の扉に手を掛けた。ゆっくり軋んだ鉄の音を立て扉が開くと、その音を消し飛ばすかのような大声が室内に響き渡っている。
「あひ~っ♥あ゛ぁ゛~~~♥」
 野太い中にも、以前より遥かに増した雌の媚びが入り混じった喘ぎ。完全に雄としての自覚を捨て去った鳴き声だった。
「んはぁん♥もっどぉ…もっどゲツま〇ごえぐっでぇぇ♥」
「お、やってるね~♪」
 部屋に入り覗き込んだ志保の先では、ベッドに寝転んだアダムの上で腰を上下に激しく振り、背後からごつい指で乳首を捻られ悶えながらも、両の手で二人の男のペニスを扱きあげるモモの姿があった。
「あひぃっ♥んあ゛ぁ゛、はぁん♥」
 何度も身捩り腰をくねらせ、快感のあまり崩れ落ちてしまいそうな腰を懸命に支えたモモ。
 涎と精液を唇や伸ばした舌先から垂らしながら、完全に溺れ淀んだ瞳で両の手のペニスを映したままアダムの上に股がりしゃがみ込んだ姿勢で幾度と腰を落とし込む。艶めく肉体は腰の動きに合わせ小刻みに痙攣し、その都度雌イキし続けているのを訴える。
 ずぶずぶと、だが何の躊躇もなくアダムのいきり立ったペニスを呑み込んでいくその姿は、もうモモのアナルが完全に雌としての快感を貪る性器になったことを志保に隠すことなく伝えてきた。
「んお゛っ、んぶっ♥ん゛んっ、ぢゅぅ♥」
 舐めるだけでは飽き足らず口を窄め膨らました頬。形が浮かび上がるほど頬の裏側にまで、逞しく太い男のペニスを擦り付けその熱を感じながら懸命に口で吸う。
 そんな屈強な男たちのペニスとは裏腹に、当の本人のペニスはかつての逞しさを失い半端な硬さで腰の動きに合わせ揺れるがままにその先から精液をドロドロと吐き出し続けている。
 乳首と前立腺から発せられた痺れるような感覚が、もう勃って主張する必要はないと訴えるから。だがそれでも口内と鼻腔を巡る雄の臭いを嗅ぐ度、男としての本能を名残惜しむのか僅かにピクついていた。
「んぁぁ、もっどモモのゲツマ〇ゴえぐっでぇ♥ごりごりじで雌イギするのぉぉ♥」
 もう志保の姿など完全に映ってないのだろう。オカマ言葉で少しでも男たちに好かれようと媚びた喘ぎ声を連発し腰を振っていく。
 この一ヶ月の間、ただ只管にこの狭い部屋で男たちに抱かれ犯され、何度と咥えさせられ、モモは心も体も完全に雌へと変貌させられていたのだ。
 排泄時以外は常に男のペニスが尻穴を拡げ続け前立腺を抉れば、開いた口には何度と男の舌やペニスが差し込まれその唾液や精液の味を覚え込まされる。少しでも抵抗すれば容赦なく殴られ、また僅かな男言葉でも口にすれば同じく殴られた。
 逆に少しでも男たちに媚びればより強く犯され肉体はその快感を甘んじて受け入れてしまう。オカマ言葉で喘ぎ咥えれば尻穴を抉られる快感が増し、また男たちの扱いも何処か優しさを帯びる。そのせいか徐々に雌としての言動が心にまで馴染み始め、遂にはその口調でいるだけで身体が疼き火照って求めるようにまでなった。
 浣腸され排泄寸前まで尻穴を犯され、排泄時すら口や胸を弄られイカされ続け。疲れ果て泥のように眠る間…いや、眠っている間ですら無理矢理与えられ続ける快感によって、もう常時心の底から男の肉体を欲してしまう。
 四六時中、自分より遥かに強く逞しい男たちの手籠めにされ、もうモモは身も心も男の肉体の虜にされてしまったのだ。
「んぁ゛♥はぁん、雌いぎしながらぢゅうするの好ぎなのぉ♥」
 背後から差し出された男の舌を、精液塗れの顔から懸命に舌を伸ばし絡め味わう。
 今や自ら甘い声を発し、四つん這いで尻を掲げ振り、舌を垂らし男の唇すら乞う状態。
 むしろ常に男の何かをその身に受け入れてなければ疼く肉体を持て余す。現に緩んだ尻穴は常に何か咥えてなければ悶え狂いそうになるほどに。
「あはは、本当に可愛くなったね~モモちゃん♪」
 近付いて微笑みながら観察する志保の視線。しかしその視線に気付きはするものの、モモの瞳はそれを映すことなく男だけを求め彷徨う。
 そんなモモに満足すると、志保は玩具を更に自分好みにする提案を申し出た。
「じゃあ、もっと男の人に可愛がって貰えるようになろうね。もっと感じて甘い声がいっぱい出せるよう女性ホルモン打っておっぱいも大きくしよう。お化粧も覚えてピアスや刺青も♪」
 むしろモモ以上に高揚した表情を浮かべ志保は口にする。
「とっくに手遅れだけど、でも今以上に…それこそ黙って立ってる姿を人目見るだけでも、男のチンポ大好きな雌オカマですって分かって貰えるようにね」
 今後行われる狂った肉体改造。だがその詳細を聞かされて尚、モモはもう男を味わうことに夢中だった。
 男の液塗れで獣のような臭いすら漂う顔を快楽で蕩けさせ、何度も何度も性器となった尻穴で男を咥え、尻を淫らに振り続ける。
 ――と、突如その以前の険しさは欠片も見当たらない緩んだ顔を更に緩め、期待に満ちた嬌声を放つ。
「あ゛はぁ゛♥ぢんぼ膨らんでぎだぁ♥」
 垂れ下がった目尻は喜びの涙で潤い、声色も感情のまま更に昂った。
 この一ヶ月、モモはゆうに百回をも越える頻度でアダムのペニスを、そしてそこから放たれる雄の塊を腸内で受け入れてきている。それ故、僅かなペニスの変化からアダムの射精が近いことを感じ取れる迄になっていたのだ。
「ん゛お゛ぉ♥ぢんぼ大好ぎぃ♥んひっ、もっど…もっどぉ…♥モモの中にいっばいどびゅどびゅじでぇぇ♥」
 自らの涎や含んだ男の体液を混ぜ込みながらよがり声を上げ鳴き、そして――
『どぶうぅぅっ』
「んはあ゛あ゛あ゛ぁぁぁ♥」
 待望の射精が繰り広げられた瞬間、一際高くよがると全身を激しく痙攣させながらより強い絶頂感に酔いしれた。昂り上り詰めた理性はそのまま、腸内を逆流し注ぎ込まれる精液に焼かれ降りることが無い。
「…ふぁ♥あ、あ、あ、あ……ん♥」
 どくどく脈打つ肉棒の刺激に合わせ、夢現の眼差しで体内を充満する精液を味わう。
「んっ♥…はぁ♥んぁ、あづぃのぉ♥……モモ、ながだじだいずぎぃぃ……♥」
 朦朧と定まらぬ視線を泳がせ、熱で魘されるよう譫言を呟きながら全身で男の精を堪能するモモ。その姿が再び下からの突き上げによって上下と揺れ動き出す。
「んひぃ♥まだいぐのぉ、いっでるのにまだぢんぼでいっぢゃ――んごぉ♥」
 垂れ落ちた舌と喘ぎ声を埋めるかのように口内へ差し込まれる男のペニス。掌は押し付けられたペニスの脈打つ鼓動から熱を感じ取り、そのまま自身の肉体へと伝導していく。鼻腔を通る雄の臭いは、再び強く捻られた乳首からの刺激と合わさって脳髄を揺らし快楽物質を過剰に生み出し始め――
「あはは、じゃあモモちゃんまたいっぱい雌イキしよ。ほらほら、もっともっと今以上に男狂いの雌オカマにならなきゃね♪」
『ずぼっ、じゅぶっ、ずぼぉぉ』
「んお゛ぉ♥んふっ♥んじゅ、んふぅ♥」
 もう二度と女を襲うことも抱くことも無いであろう――
 男狂いの雌に去勢され堕とされてしまった哀れな男の喜びに咽た鳴き声を、膨れ上がる雄の臭いと共に室内へ延々と充満させ続けていくのだ―――

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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まりのねこ

Author:まりのねこ
だらだら妄想を垂れ流す人の皮を被った猫。

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