いんよく＠ごった煮

上記の広告は１ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「んはぁ……」

玄関の扉を閉めた瞬間、私の口から吐息が漏れる。
部屋の中に入る間すら待てずに買い物袋をその場へ落とすと、
着ているゴスロリ服のスカートを巻くし上げ、

……履かざる負えないオムツを脱ぎ捨てた。

脱ぎ捨てたオムツは前面部から中央部に掛けて淡い黄色で染められ、
仄かに立ち上るおしっこの臭い。
でも今は少しのおしっこだけで済んだみたい。
それを嗅ぎながら私は下腹部に指を伸ばした。
指先に冷たい金属が触れた瞬間、

「あぁっ……」

体中に広がる痺れに負けて更なる声が出ちゃう。
気持ちいい……ずっと疼いていた部分が、ようやく満足し得る刺激を手に入れた。
金属で作られた玄関の扉に支えきれなくなった身体を預け寄りかかると、
私は一つ息を吐き目を閉じ、指先に触れる小さな金属の輪に中指を引っ掛けた。
「あ、あ、あぁっ……」
指に僅かな力を込める度に、蕩ける様な甘い刺激が私を侵し気持ちいい。
がくがくと腰が震え、扉に持たれる力が強くなった。
だらしなく開き始めた唇を閉じる事もできない。
瞼を開けて快楽の根本を見つめる私の瞳に飛び込むのは、
既に濡れている小さな金属の輪と、それに貫かれ赤く膨らんだクリトリス。

気持ちいいっ……気持ちいいよぉ……

そう、これが私のクリトリス。
大きく真っ赤に膨らんだ姿をリングピアスに貫かれ小刻みに震えるこれが。
もう納まる筈の皮すら無い。
保護する皮を切り取られたばかりかピアッシングをされて、
常に剥き出しの無防備な姿で晒されちゃった。
もう普通に歩くだけで、リングが下着や身体に擦れ、
それはそのままクリトリスへの刺激に変わる様に。

つまり私は歩くだけで感じちゃうのだ。

ううん、歩くだけじゃ無い。
日常のちょっとした身体を動かす仕草ですら。
「あひぇ……」
甘く蕩けた声が口から零れた。
指を鉤状にしリングを少し強く引っ張る。
気持ちイイ……
ずっと擦れ疼いていたクリトリスが痺れ脳が溶ける。
その溶けた脳が思考するままに指を動かし快楽を貪る。
気持ちいい……気持ちいいよぉ……
このままでは駄目だと解ってても、もう指が止められない。

だって買い物の間中、ずっと疼いていたんだから。
買い物に使用する筈の心と体の大半が快感に支配され、
手にした買い物かごの角に股間を擦りつけたくなる衝動に何度と駆られ、
大声で喘ぎながら柵に股間を押し付けたくなるのを何度と耐えた。

ずっと耐える分だけ、より敏感に昇り詰めて行く心と体。
それが今やっと解放できると思った瞬間に、
私の身体は勝手に玄関でオナニーを始めてしまう。

熱い……クリトリスが……身体全体が……脳が……熱いっっ

「ひぃっ、いっぢゃう、いっぢゃうよぉっっ！！」

空いた側の手の指で引っ張られ伸びたクリトリスを挟み扱くと、
頭の中がぐちゃぐちゃになって凄い気持ちいいっっ！
気持ち良過ぎて他の事が何にも考えられなくなる!!

なのに、自分の指先を見詰めた瞳から涙が溢れ出た。
どうしよう、どうすればいいの？
こんな変態な肉体にされて……
まともな心がどんどん壊されていく肉体にされて……

そして……そのまま捨てられて……

ちょっとした好奇心から覗き書き込んだ掲示板。
そこで馬鹿なＳ男に引っ掛かった馬鹿な私。
好き放題された揚句に責任も取らず逃げられて。

残ったのは壊れた身体と壊れていく心

痛いくらいリングを引っ張ってるのに気持ちいいよぉ
「ひっ……あ、あ、あぁぁぁぁ」
『ちょろちょろちょろ――』
面白半分に拡げられ緩くなった尿道からおしっこが漏れた瞬間、
ごちゃごちゃにまざった気持ち良さに、
私の頭の中もぐちゃぐちゃに掻き回され、
私はイってその場に崩れ落ちた。

なのに……


「あはぁ……イってるぅ……でもきもちいいよぉ……」


玄関の床に広がるおしっこの中で……私は自分の指を止められなかった。