男×男 SM・調教・ハード路線
興味を持った方は続きから
──こんなの…こんなのおかしいのに……
でも、聞こえてくるのは僕の口から漏れる声。
「゛あぁ…ぉぉ……♥」
男に車で連れて来られたのは閑散とした住宅街だった。真夜中故に人の気配も感じられない静かな世界。闇夜を僕の獣染みた濃い吐息だけが駆けていく。
既に秋も深い。何処からか聞こえる虫の音すら冷やかさを孕み、夜の空気と共に全てを冷やし静かな世界に拍車を掛ける。
だがそれを感じられぬほど、僕の肌は熱されていた──内部から。
身体も頭もどろどろと沸騰させられて、人目が無いとは言え屋外でよがり声を堪え切れず漏らしてしまう程に。
だめだ、またイっちゃうぅ…こんな外でぇ……。
「んぎぃ♥…ぅぉぉ…♥」
身震いした身体が一瞬闇夜に照らされ浮かぶ。寂し気な街灯の明かりによって。
長い偽物の髪。深い落ち着いた赤色で彩られた膝上迄届きそうな丈のニットカーディガン。その中から伸びた白い素足にブーツ。
女装した僕自身。その辺の女子何かに負けないほど可愛らしい僕の姿。
でも、化粧で飾られた表情はきっと溶け淫らに緩んでいるのだろう。
後ろで組まされた両手の人差し指同士を結束バンドで繋がれ、不自由な身体を捩り揺れる肩で荒い息をしながら身じろぐ。のぼせた頭の中同様に足元だってふわふわ。まともに真っ直ぐ歩けもしない。
「゛お゛ぉ…んぁぁ♥」
──なのに僕は…感じ…果てていた……。
これも、お気に入りの可愛い女装用の服の下に隠された男性用とも女性用とも取れないラバー製の下着のせいだ。
履けと男が渡した、可愛くもなんともない下着。
だがそれはラバー故に独自の強い伸縮性を併せ持ち──歩くため足を開くと伸縮性のゴム下着は僅かに伸び張り詰め、僕の身体にぴったり張り付く。
──数多の鉄球を包み込んだゴム袋製ディルドをぶら下げたままの下半身に──
「休むな、さっさと歩け」
「は゛ぃぃ」
背中越しに受ける男の命に僕はまた一歩、不自由な体制のまま震える足を差し出すと。
『ずぶぅぅぅ』
「゛んぉぉぉ♥」
あはぁ、凄い…。何これ。信じられない。
またイク。声が抑えられない、気持ち良過ぎる。
張った下着に押しやられるようにして、僕のお尻の穴からぶら下がった抜けない鉄球入りのゴム袋は僕の中へと逃げ込んでいく。お尻の穴を抉りながら。
「ふどぃぃぃ♥」
ずぶずぶと僕の中にめり込む太い杭で僕は吠えてしまう。お尻の穴をゴツゴツと数多の鉄球を包み込んだゴムの袋が抉る刺激で昂らされて。震える肌には汗が浮かび、冷たい外気すら溶かしていく。
──でも、これで終わりじゃない
『ぐぼぉぉぉぉぉぉ』
「゛んほおぉぉぉ♥」
再び襲う快感─今度は逆の刺激──
後ろの足を戻した瞬間、伸びたゴム下着は元に戻り緩みを得ると張りを失う。
すると即座に支えを失った僕のお尻の穴は潜り込んだ鉄球袋の自重に耐えらず、パチンコ玉で出来た太いディルドは括約筋を強引に拡げ重力によって引き摺り出された。
排泄感を交えた大量の快楽で僕を狂わせながら。
ずるりと抜け落ちる理性と快感。汗が滲み表皮をなぞりあげる。冷えた世界の中で湯気を立ち昇らせる僕の肉体を冷ますように。
……つまり僕が歩くだけで、お尻の穴を特性ディルドはずぼずぼと出入りし続ける。抜け落ちることもなく──かと言って体内に留まり続ける訳でもなく。
ごりごりと内部の鉄球が、僕の前立腺と理性を削り取った──延々と。
「゛んぉぉ…おじりごわれるぅ♥」
「誰が休めと言った?さっさと歩け。乳首ピアスに鎖を付けて引き摺り回されたいのか?」
絶頂の余韻で歪む顔を横に振り、僕は必死に足を出した。夜で人目が無いとはいえ、もし胸のピアスに付けられた鎖で引っ張られる姿を見られたらなんて考えたくも無いから。
だけど──
『ずぶぅぅぅぅ』
「゛お゛ぉぉぉ♥」
そんな考え全てを消し飛ばされ僕はよがりイってしまう。
「ぎぼぢぃぃ…あるくだけでぜんりづぜんがえぐられるぅぅ……♥」
理性を本能に掻き乱されイキ続ける僕の肉体。何度も何度も、たった数メートル歩くだけで。
幾度も幾度もお尻の穴が犯され壊され、脳まで蹂躙する快感に何時しか躊躇いもなく感じたままの言葉が譫言の様に口を出る。
震える足先はイった余韻?それとも止まらぬ快楽に対する恐怖……もしかすると更なる絶頂を求める歓喜の現れかもしれない。
止まらぬ快感で脳が煮え渡って自分でも良く分からなくなっちゃった。ただただ気持ち良いまま感じるだけ。男の命ずる声すら今や心地良く脳内に響いてくる。
ここが外だと言う事すら頭の中から追い出され、歩く度に訪れる感触を何時しか僕は味わい始めてしまっていた。
「どうだ?気持ち良いだろ」
「…ん゛あぃ──んぁ♥はぁぁん♥」
一際甘い声が鼻から抜けちゃう。男が肩越しに回した掌で僕の小さな胸を揉んだから。女性と違いふくよかな膨らみの欠けたそこから、女性と同じ感覚を共有する。
男の太く長い指から与えられる快楽。
耳元で囁かれた声によって更にそれは倍増させられた。
「歩いてるだけだってのに、外だろうがお構いなしに尻振ってケツマ〇コでイキやがって。とんだ雌犬だな」
「んはぁぁ…ぁぁ……♥」
「なら次は日中に家の近所を散歩させてやろう」
男の言葉が無理やり僕を妄想の虜にさせる。
こんな閑散とした夜の住宅街でなく、多数の人が行き交う往来で今と同じよう歩く度に身悶え果てる僕の姿を。
嫌悪と好奇心と蔑み入り混じる視線の中、無様によがり緩む僕の表情を。
「んおぉ♥」
あぁ、駄目。考えただけで、身体の中心がもっと熱くなっちゃう。
こんなの─もう、無理──
小刻みに震えながら留まる足。一歩も歩けなくなった。気持ち良過ぎて。
歩こうにも足の痙攣が止められず、へたり込みそうな身体を男に預ける。恋人に寄り添うような姿勢で立っているのがやっと。
だけど男は──僕が休むのを許してくれない。
「ほら、一緒に歩いてやるぞ。だからテキパキ歩いてイケ」
絡み付いた男の手が僕を推し進め──否応なしに足は前へと進んでいく。
『ずぶぅ─ぐぼぉ─ずぶぅぅ──』
「゛ん゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ♥」
さっきまでと違い早足気味で押された身体は抵抗も出来ぬまま、ずぼずぼ容赦なく自らの尻穴を抉り出す。子気味良いほど軽快なリズムで何度も何度も。
ゴリゴリとした鉄球の感触に慣れぬアナルが括約筋を削り取られ、ぷっくらと腫れ膨らんだ前立腺は絶え間なく蹂躙された。
「乳首もビンビンだな」
「んぎぃ!?゛あ────っっ♥」
捻られた乳首ピアスの痛みを感じるよりも前に前立腺が雌イキし、悲鳴とも喘ぎとも取れぬ僕の鳴き声が夜のしじまへ響き渡る。
だが変わらぬペースで容赦なく男は僕を押し続けた。耳に囀り息を吹きかけ、抱き受け止めた手で幾度と僕の膨らみきった乳首を弄びながら。
歩きながらイかせられ続ける僕は何時しかここが野外だということも忘れるまでに快楽で酔い潰され、遂にはへたり込みその場から一歩も動けなくなった。
「何だ?自分だけよがって終わりか?」
「んひ♥でも、もううごけまひぇん♥」
「口は動くじゃないか」
男は自らのモノを曝け出し僕に見せつけた。この外と同じ冷たい笑みで見下ろしながら。
一瞬だけ脳裏にこんな場所でと理性が過るも、逆らってこの場所に捨て置かれない為という大義名分がすぐに自身の欺瞞を打ち砕く。そう、欺瞞。
狼煙のように湯気を立ち昇らせ天突く男の逞しいそれを目にした瞬間、
『ごくん』
男には聞こえない程の小さな音ながらも、僕の喉は嬉しそうな悲鳴を上げた。
「……はぁ…ぁ♥」
お尻を突き出すようにして屈むと男自身が顔の正面に来る。むわっと冷たい空気の中を熱い臭いが漂った。雄の臭いだ。嗅ぎ馴れてしまった…そして受け入れてしまった雄の臭い。
「んぉ♥」
気付いた瞬間、僕はそれを咥えていた。考えることもなく、極々自然に。そればかりか音を鳴らししゃぶってしまう。口内や舌全体に男の熱を感じると身体が更に火照ってそれだけで軽くイきそうになり身体が震え更なる昂りを覚え……。
「男のチンポは美味いか?」
侮蔑的な眼差しと共に浴びせられた言葉。男としての尊厳を全て刈り取る言葉。
なのに──
「……ふぁふぃ♥」
男を見上げる僕の顔は、雌の喜びに満ちた笑みを浮かべていた───
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