公園デビュー 短編
女×男
『裕美』女・21歳
『志保』女・21歳
『優華』女・28歳
『ぽち』男・22歳
『コタロウ』男・18歳
興味を持った方は続きから
「…うぅ、い…いやだぁ……」
涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら黒縁眼鏡の青年は首を小さく振って拒否の行動を取った。
眼鏡の下で見開かれた目は、視線の先にある理解の範囲を逸したモノを捉え離せない。
カチカチと震えるままに歯を鳴らした音も僅かに聞こえる。
「あはは、コタロウ怖がってるよ~裕美」
同い年の仲間である志保にからかわれると、裕美は僅かにムッとした表情を滲ませる。
だがそれも一瞬、即座に整え優しく微笑むと傍らに居るコタロウを見下ろした。
「こら、ご主人様に恥を書かせたら駄目でしょう?コタロウ」
「…だって、あんなの無理ぃ…うぅ…帰してぇっ!」
ガチャガチャと音を立て、肘を折り曲げW字型に拘束された腕、そして膝を折り曲げM字型に拘束された脚の枷を外そうと青年は暴れる。
拘束され開かれた脚の間の男性器は余りの恐怖に小さく縮上がっていた。
「もう、コタロウったら…私の犬らしくちゃんと良い子にしてないと――」
「あ、あんな風にされるなら、もう犬じゃ無くていいっ……」
声を掛けた自らの飼い主である、知的さを感じさせる柔らかな物腰の女性の言葉を最後まで聞く事無く遮る。
青年は顔を恐怖で引き攣らせ青ざめ喚き散らした。
だが施された拘束は解けず、激しく音を鳴らすだけ。その辺の玩具と違い本革と鉄で作り込まれた物は壊れない。
それでも何とかしようと暴れ…コタロウと呼ばれた青年は逃げ出すのに必死で気付けていなかった。
すぅっと、自分を見下ろす裕美の表情から柔らかな色が抜けた事を……。
「ん~刺激強過ぎたか?コタロウくんには」
豪華なソファに身を沈めた大柄でグラマラスな女性が笑いつつ声を掛けた。
笑うと言っても、馬鹿にした笑いで無い事は伝わってくる。
だからこそ、裕美は申し訳なさそうに目を伏せたのだ。
「……大丈夫です。すいません、優華さん」
「なら良いけど。ま…犬は焦らずに躾ければ良いさ」
裕美のコタロウに対する変化を見抜いていたのだろう。
意外にも優華はフォローの言葉を口にした。
見た目さながらに豪快で自由奔放に普段は振舞うも、上に君臨する者として人の心を把握には長けている。
このままだと裕美があっさり壊し廃棄するのを察したのだ。
別に犬の一匹が無残な最期を遂げるのは気にならないが、ただ可愛い後輩の教育をするのも吝かではない。
特にこの若い二人は、中々良い家畜を自らが経営する店に提供してくれる有望株なのだから。
「お前も初めは駄犬だったもんな、ポチ。…あぁ、今でもそれは変わらないか、な♪」
優華は返って来る事の無い言葉を楽しみながら両の腕を動かし続けた。
『ぐぼぉぉ…ずぼっ!ぬぷぅっっ…じゅぼぉっ!!』
「ん゛ひぃ゛ぃ゛…あ゛あ゛ぁ……」
裕美の目の前で、床に這い蹲った青年からは悲鳴とも喘ぎ声とも取れる声だけが返ってくる。
ホテルの室内に拡がり続ける絶叫。
ポチと呼ばれた青年は、淫らで下品な刺青だらけの身体をくねらせながら叫び続けた。
整ってる筈の顔は涙と涎に濡れ、だらしなく開いた口からは叫び声と舌が放り出されている。
歪んだ表情は恍惚にまみれ、あらぬ方向に意識を飛ばす。
崩れ落ちた上半身とは逆に掲げられた下半身からは、大量の精液が零れ落ち床に溜まった。
「しかし、凄いですね~ポチ。本当に両腕まで入っちゃったんだ」
嬉しそうに声を上げた志保の言葉通り。
ポチと呼ばれた青年のお尻の穴では、優華の女性としては筋肉質で太目の腕が二本同時に激しく出入りしているのだ。
メリメリと拡げられたそこからの刺激で、ポチの脳髄は芯の芯まで焼かれ続ける。
もうなされるがまま、動かされる腕のリズム通りに精液を吐き出すの存在。
「お前のみっともない尻穴褒めて貰えたぞ?良かったなポチ♪」
本来なら泣いて喜ぶ主の賛辞すら今のポチには届かない。
それくらい、全ての意識を刈り取る刺激に蹂躙され溺れていた。
「ふぅ…本当にポチは良い子なのに……お前はだらしないわね」
「あぁ…うぁ……」
溜息を吐きつつ裕美は鎖を引く。
鎖に繋がれた首輪に圧迫されコタロウの言葉は潰れた。
否、そもそも目の前の惨状にまともな言葉なんて既に失っていたが。
「ほら、お前のせいでコタロウくん怯えちゃったぞ?ちゃんとお詫びしとけ」
『ぐぼぉぉ…ずぼんっっ』
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁっっ!…へぁ……」
『どぷっぅ』
両腕を突然勢い良く抜かれ、その勢いで大きく身を震わし射精するポチ。
そのまま脱力し完全に崩れ落ちるも、主の言葉によれよれと這い出し従う。
「裕美、コタロウくんはどこ一番重点的に躾けてる?やっぱ尻穴?」
「あ…はい、今は快楽を染み込ませてる途中なので、お尻と乳首を重点的に……」
「ほらポチっ、たっぷり尻穴気持ち良くしてやりな」
「…ふぁぃ、ゆうかさまぁ」
やっとまともな言葉を口にし…と言っても呂律はほとんど回っていなかったが…ポチは命令通り舌を垂らした。
『ぴちゃっ、じゅるぅ』
「っ!?や、やめ…ろぉ――んひぃ!あぅ……」
やっと状況を理解したコタロウは一瞬身を捩るも、動けぬ身体で抵抗できる筈も無い。
せめて声だけ…そう思って出した筈の言葉すら、あっという間に消え去り始めた。
『んじゅっ♪んん~』
解す様に周りを舐めていた舌が、あっという間に体内に忍びこむと、
「あひぃ、あぅぅ、あ、あ、あーー」
コタロウは同性にお尻の穴を舐められる嫌悪感を抱く前に心が快感に塗り込められてしまい弱々しく喘ぎ声を上げた。
頭の中で常識や理念といった何もかもが、あっという間に溶け消えていく。
ぷるぷると震えた身体は快感に鳥肌を立たせ、徐々に失っていた色を取り戻してしまう。
もう既に、僅かに膨らんだ下腹部からは先走りの液体がだらだらと零れ糸を引き始めた。
「もぅ、あんな失態見せたばかりだってのに自分だけ気持ち良くなって、はしたない子ね」
発した言葉とは逆に嬉しそうな微笑みを裕美は覗かせ見下ろす。
あれだけ怯えきっていたのに、もう逆らえぬ快感に震え歪み始めているコタロウの顔を嬉しそうに。
確信したのだろう。ああ、この様子なら直ぐに打ち解ける。連れて来て良かったと。
そのまま、優しく微笑みながらコタロウの乳首を摘まみ上げた。
「ふふっ、ここも早くポチみたいに可愛らしいピアス付けましょうね♪」
「んあぁっっ、あ、あ、あぅぅ」
「それに、そこもせめて私の手くらいは入る様にしないと♪」
もう室内には女性の笑い声、そして犬の淫らな泣き声が拡がるのみ。
僅かに残っていた理性が強烈に異常な世界を垣間見たことで膨れ上がったにも関わらず、
コタロウと呼ばれた青年は逃げ出せないまま―――
『じゅぼっ、ずぼっ』
「んじゅっ、んっ、ん~♪」
『じゅるっ、ぴちゃ』
「んおっ、んん~~っ」
甘い雄同士の声。
貪り合う色に塗れた声。
「あはは~あっという間に仲良しさんだね」
「ふぅ…本当に良かったわ。ポチと合わなかったらどうしようかと」
「なーに、犬同士なんて直ぐ仲良くなるさ。な、お前たち♪」
三人の女性が見下ろす目の前で。
先程までと同じように拘束されたまま、コタロウは床に横倒しで寝転がっている。
だがもう、上げているのは蕩けくぐもった声のみ。
懸命に、同じ様な体勢で逆向きに寝転がっているポチの男性器を、恍惚の表情で咥え込んでいた。
最早その顔からは、嫌悪や恐怖といった負の感情は見当たらない。
そんなモノを感じてられる程、今の自分は余裕が無いのだ。
脳内を埋め尽くす激しい快楽のせいで。
――コタロウの男性器は、同じ様にポチが咥えていた。
だがコタロウと違い、自由な手でコタロウのお尻に挿入されたディルドを懸命に動かしている。
自身の身体で教え込まれ覚えた快感を、コタロウの身体に教え込んだ。
コタロウが感じ堕ちれば堕ちるほど主が喜ぶのを知っているから。
まあ、単にこのような行為すら快感になる程に調教済みなのも一因だが。
自らのお尻に入れられた遥かに太いアナルプラグの感触に震えつつ、ポチは前立腺を抉られコタロウが吐き出す精液を嬉しそうに飲み込んでいった。
同じ様にコタロウも口内に吐き出されるポチの精液に喉を鳴らしている。
既に痺れ壊れた脳が、肉体の快感を、精液を飲み込む事による快感とも謝って認識付けたせいで。
二人は、互いに互いの身体を貪り高め合っていく。
「裕美、コタロウくんに刺青は入れるのか?」
「脱毛はさせますけど、刺青は悩み中ですね。私は優華さんと違って犬は綺麗なままの身体が好きですから」
「下品な方が可愛くないか?まあ、人それぞれか。もし入れたくなったら俺に言いな。彫ってやるから」
「そのときはお願いします。そうね…ハートとか可愛いのならあり…かな?」
「えー?良いじゃん良いじゃん、もっと色々入れてみようよ♪」
「もう、人の子にするくらいなら志保さんもご自分で犬仕入れたら?」
「あ、良いねー。3Pさせれる♪まずは拾って来ないと……」
楽しげな女子の会話の下で。
自分たちの今後の行末を一切案じる事無く、ポチとコタロウは快楽に浸りながら交わり続けていった。
もう、彼らにとっては主に与えられモノが己の全てと成り果ててしまったから。
「「んごっ、ん…ん~~♪」」
人では無い獣同士の喘ぎ声が、仲睦まじく部屋にいつまでも響いた―――。
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